黒岡衛星の1日1枚1言

この"ブログで音楽の話しかしたくない"がすごい!第一位

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ムーンライダーズ『a touch of fullmoon shows in the night 』('00)

a touch of fullmoon shows in the night アーティスト:ムーンライダーズ JOY RIDE records Amazon 1996年の20周年ライブ(なんか色々あったっぽい)にオーバーダブを重ねて盤にしたやつ。噂に聞いていた各アルバムの一曲めをひたすらやるやつとか、トラブル…

RAISE A SUILEN『ERA』('20)

ERA【Blu-ray付生産限定盤】 アーティスト:RAISE A SUILEN ブシロードミュージック Amazon いかついんだよな。一部に7弦ギターと5弦ベースを用いたりもするようなメタル的なフィジカルとEDM的な圧の強い電子音にパワフルなヴォーカルといかにも女性声優とい…

あがた森魚『永遠の遠国(二十世紀完結篇)』('99)

永遠の遠国(二十世紀完結篇) アーティスト:あがた森魚 ユニバーサル ミュージック Amazon ロックになにか他のジャンルをかけ合わせたのが『プログレ』、と乱暴に言い切ることが出来るわけなのだけれども、今作に関してはまるでそういう話ではなく、シンプル…

zabadak『live』('91)

live -1991/1/11渋谷シアターコクーン- アーティスト:zabadak Bridge (jp) Amazon 昔はプレミアがすごかった所謂二人時代というか、上野洋子在籍時の、それも代表作『遠い音楽』のアルバムツアーということで一時期めちゃくちゃ入手が難しかったものだけれど…

Date Course Pentagon Royal Garden『アイアンマウンテン報告』('01)

アイアンマウンテン報告 P-VINE RECORDS Amazon ポスト・電化マイルスの大編成エレクトリック・ジャズ・ファンク、という、一時期の大定番を作り上げたバンドの1st。とはいえマイルスと比べてどう、というよりは(後に語られたエピソードなどもあって)菊地…

鈴木光人、とくさしけんご『スクールガールストライカーズ・オリジナルサウンドトラック』('15)

スクールガールストライカーズ オリジナル・サウンドトラック アーティスト:ゲーム ミュージック スクウェア エニックス (cd) Amazon スマートフォン向けソーシャルゲーム『スクールガールストライカーズ』、略して『スクスト』のサウンドトラック。スクウェ…

ムーンライダーズ『A.O.R. Adult Only Rock'n Roll』

A.O.R. Adult Only Rock'n Roll EMI MUSIC JAPAN INC. Amazon 初めて聴いたムーンライダーズのアルバムなので思い入れがあるといえばある。しかし、当時は本当にAORというか、自身の若さとは相容れないと感じていたのも事実。それから幾星霜(とは大げさだけ…

SUPERCAR『JUMP UP』('99)

JUMP UP アーティスト:スーパーカー エピックソニー Amazon 1999年、14歳の僕はこのバンドのことを何一つ知らなくて、それは映画『ピンポン』とアルバム『HIGHVISION』がリリースされた2002年まで待つことになるのだけど、インディー・ロックど真ん中と言っ…

Blacksheep『+ -Beast-』('15)

+ -Beast- [VSP-0012] アーティスト:blacksheep Velvetsun Products Amazon オタクのジャズ・サックス奏者、吉田隆一による私物化バンドBlacksheepの、色んな意味で決定打となる1枚。SF、アニメ(アニメソングではなく)にフリージャズからアプローチを取り…

Fairground Attraction『The First of a Million Kisses』('88)

Fairground Attraction RCA Records Label Amazon ジャケがまず最高ですよね。アコースティック・スウィングなサウンドも最高。1988年ということはMTVアンプラグド前夜という感じの時期だけれども、直接の関係はなさそう。とはいえ、やはり音ににじむオルタ…

中村一義『金字塔』('97)

金字塔 アーティスト:中村一義 ユニバーサル ミュージック Amazon 97年組とかいう括りもありましたねの1st。あまりこういう定番というか、ベタなものは聴かないのだけど、もっと言うと中村一義じたいをあまり聴かないのだけど、なんか今作の、宅録のゆるい感…

Art Ensemble of Chicago『Rarum VI: Selected Recordings』('02)

Rarum VI: Selected Recordings アーティスト:Art Ensemble of Chicago Ecm Import Amazon 要はシリーズもののベストなのになんでこんなかっこええ装丁なんやろ。これだからECMはずるい。で、今作はECMの音で聴ける丁寧に録音されたフリージャズ。祝祭とか戦…

細野晴臣『HOSONO HOUSE』('73)

HOSONO HOUSE アーティスト:細野晴臣 キングレコード Amazon しかしまあ音がいい。正直、はっぴいえんど周辺は未だにすごく苦手意識があって、あとやっぱりこのアーシーな感じがそんなにというのもあるのだけど、世の中で音楽が何周かしてもスタンダードであ…

かしぶち哲郎『ル・グラン』('09)

ル・グラン アーティスト:かしぶち哲郎,クレモンティーヌ ソニーミュージックエンタテインメント Amazon こう、ちゃんとしたソロは初めて聴いたのだけれども、この人が『ムーンライダーズのドラマー』だったのはやっぱり不思議というか、もちろん、この人が…

山本精一『セルフィー』('20)

セルフィー アーティスト:山本精一 Pヴァイン・レコード Amazon 自分が歳をとったからなのか、作風に変わりがあったのか、少しずつ山本精一の歌詞がわかるようになってきて、おかげでたとえば羅針盤時代の歌詞とかも、きれいな言葉遣いだな、くらいの感じか…

PIZZICATO ONE『わたくしの20世紀』('15)

わたくしの二十世紀 アーティスト:PIZZICATO ONE,西寺郷太,吉川智子,ミズノマリ,小泉今日子,甲田益也子,おおたえみり,YOU,市川実和子,ムッシュかまやつ,UA ユニバーサル Amazon 世代的なものとして、ピチカート・ファイヴには愛憎があるというか、好きな一方…

ART-SCHOOL『Requiem For Innocence』('02)

Requiem for Innocence アーティスト:ART-SCHOOL ユニバーサル ミュージック (e) Amazon 『サブスクにないは存在しないも同じ』みたいな論調は極端だなと思いつつ、でもそういえばこのアルバムとか、サブスクにないから聴いてなかった作品、の典型だなと思う…

ムーンライダーズ『Dire Morons Tribune』('01)

Dire morons TRIBUNE アーティスト:ムーンライダーズ DREAM MACHINE Amazon 噂に違わぬ名盤であった。あと、暗い。時期的には911直後というのがあり、とはいえ直接それにあてて書いたようなものも多くはないだろう。『日本のグレイトフル・デッド』と呼ばれ…

Plastic Tree『ドナドナ』('09)

ドナドナ アーティスト:Plastic Tree ユニバーサル Amazon 一曲めの「1999」、あまり語られることは少ないけどプラ、有村竜太朗の歌詞としては最高傑作だと思っている。『1999年、世界はちょっと終わりっぽかったけど』というフレーズには当時14歳だった自…

Syrup16g『HELL-SEE』('03)

HELL SEE アーティスト:Syrup 16g コロムビアミュージックエンタテインメント Amazon こんなに病的な、と言い切ってしまうのもあれだが、目の笑ってないメンヘラギャグ百連発みたいなアルバムがなんでこんなに響くんだろう。それはたとえば思春期のナイーヴ…

V.A.『a tribute to Tetsuroh Kashibuchi 〜ハバロフスクを訪ねて』('14)

かしぶち哲郎 トリビュート・アルバム~ハバロフスクを訪ねて アーティスト:V.A.(ムーンライダーズ、細野晴臣、矢野顕子、他) Pヴァイン Amazon もともとは追悼企画ではなく、タイミング的にそのようになってしまったというかしぶち哲郎のトリビュート・アル…

くるり『Philharmonic or Die』('08)

Philharmonic or die アーティスト:くるり ビクターエンタテインメント Amazon くるりというバンドのことはいつまで経っても良くわからなくて、好きというのとも、また大嫌いというのとも違って、でもなんか常に気になってて、いい曲はやっぱりいい、みたい…

zabadak『ひと』('11)

「ひと」 アーティスト:ZABADAK Penelope Amazon zabadakの曲はそれこそ『夏秋冬春』でアルバムを作るくらい四季がはっきりしているものが多いのだけど、その中でも特に僕が強く夏を感じるのがこのアルバム。今作は頭2曲のジュヴナイルSFみたいな世界観が本…

Robert Wyatt『His Greatest Misses』('04)

His Greatest Misses Domino Recording Co Amazon ロバート・ワイアットという人は本邦では『ソフト・マシーンのドラマー』としての認知が高く、プログレ(カンタベリー)関係者として認識されているけれども、こういうソロのシンガー・ソング・ライターとし…

zabadak『Лето јесен зима пролеће - 夏 秋 冬 春 -』('12)

ZABADAK new album「Лето јесен зима пролеће - 夏 秋 冬 春 -」発売のお知らせ | Information | ZABADAK OFFICIAL SITE zabadak、吉良知彦氏による渾身の組曲。四季それぞれをイメージした、それこそ本当に吉良知彦という人の中にある音楽をすべて振り絞っ…