防護服にガスマスクの姿でフランスの街を練り歩いたというパフォーマンスでも知られる異形のサックス・アンサンブル、アーバン・サックスによる91年作であります。初っ端からどんよりとしかしこちらを刺すような鋭さでもって描かれるドローンの演奏に冷や汗たらり。しかし指向性のある哲学をもって鳴らされているということが伝わるため、かなり気持ちよく浸ることができます。途中ニューエイジ的な展開を見せたりと、いわゆるバレアリック?な質感もあり、面白いアルバムだと感じました。いわゆる名盤とか万人にお薦めという感じではないですが、ヘンな音楽に興味がある人はこういう作品を手に取ってみるのも良いのではないでしょうか。そこそこ親切な類ではあるかと思われます。
