氏の没後にリリースされた1978年のライブ・アルバムです。アメリカン・フォークをフィンガーピッキング・スタイルで演奏するギタリストということですが、ギターのテクニックがわからない自分が聴いてもなるほどすごいのだろうと納得させられてしまう一方、その技巧によって奏でられる世界はあまりにも柔らかく美しい。アヴァンギャルドと言われるアーティストではありますが、こういう音楽にわかるもわからないも無いですね。酔いしれましょう。
Frank Zappa『Jazz from Hell』('86)
これが地獄からのジャズだってんなら、どんだけ甘美なサウンドなのでしょうか。フランク・ザッパがシンクラヴィアという電子楽器を使用して(一曲を除き)ほぼ一人で作り上げた異色作です。言ってしまえばかなり初期のDTMという感じなのですが、アンサンブルはいつも通りコミカルでファニー、そして何よりもポップ。別の世界線で流れているカートゥーンのBGMみたいなサウンドはまさにザッパそのものと言えるでしょう。一方で「セント・エティエンヌ」は今作唯一のライブ録音。「溺れる魔女」のギターソロからの抜粋だそうですが、いいアクセントになっています。シンクラヴィア作品ということでバンド・アンサンブルとはまた違った魅力のあるアルバムかと思います。お薦め。
仙波清彦『バンブーブレード O.S.T.2』('08)
2枚目には掟破りの「OREKAMA2008」を収録ということで例によって長尺のトランシーかつパーカッシヴな楽曲が並びます。一方で邦楽らしい旋律や奥方(高橋香織)のヴァイオリンをフィーチュアした楽曲なんかもあり聴き応えは抜群。もちろん原作ファンには見過ごせない挿入歌(石原慎一による特撮パロディ!)やキャラソンなんかも収録ということで、ニコニコしながら誰でも楽しめる作品なのではないでしょうか。2枚まとめて全員必聴で。
仙波清彦『バンブーブレード O.S.T.』('08)
世にも珍しい本格剣道アニメのサントラということですが、なんとその音楽を手がけたのは仙波清彦。邦楽囃子仙波流の家元としてまた青山純や村上“ポンタ”秀一らの師匠としても知られる彼による、打楽器を軸としたアンサンブルが存分に楽しめます。本来サントラには収録されないような14分を越える人力トランス・ナンバー「FLASH」(どこで使用したんだろう……)やアニメのテーマSE的に鳴らされるキメ曲「5 Colours」など、ひたすらにパーカッシヴでテンションがブチ上がります。アニメ・ファンならずとも聴いて損のないアルバムじゃないでしょうか。
THE COLLECTERS『HERE TODAY』('97)
リイシューよりもやっぱりこのジャケですな。昔聴いたときはとにかく変な音楽だなと思ったもんですが、もろもろ通って戻ってきたらこんないいアルバムもないですな。かつてのモッズが憧れたようなR&Bであったりブリティッシュ・ロックといったような要素も取り入れつつ、あくまでポップで疾走感のあるロックという。シンプルがゆえに強い、というのはこのアルバムに収録のシングル『TOUGH』そのものでしょう。特にこれが名盤、ということもなくコレクターズは全部いいですが、お薦めです。
THE COLLECTERS『HERE TODAY』('97)
リイシューよりもやっぱりこのジャケですな。昔聴いたときはとにかく変な音楽だなと思ったもんですが、もろもろ通って戻ってきたらこんないいアルバムもないですな。かつてのモッズが憧れたようなR&Bであったりブリティッシュ・ロックといったような要素も取り入れつつ、あくまでポップで疾走感のあるロックという。シンプルがゆえに強い、というのはこのアルバムに収録のシングル『TOUGH』そのものでしょう。特にこれが名盤、ということもなくコレクターズは全部いいですが、お薦めです。
Van der Graaf Generator『Real Time』('07)
再結成ライブ盤ですか。いやー、それにしても変なバンドです。心臓部にピーター・ハミルという存在がいるのは間違いないのですが、じゃあピーター・ハミルのソロ、特にこのバンドのメンバーが丸々参加しているようなものと同じじゃないのか(ソロの曲もこっちで取り上げたりしているし)と思えば明らかに違う。バンドである必要性というか、このバンドでしか起こせないマジックがこの名義のときにだけ起きるという、本当に不思議な関係ですし、だからこそ所謂プログレッシヴ・ロックというジャンルに括られながら他のバンドと一線を画す存在なのだと思います。サウンドもこのアルバムのようにオルガンを用いたベースレス編成であったり、サックスやフルートがリードを取るあたりはジャズのオルガン・コンボのようですし、だからといってそういったジャンルのようにハードグルーヴィンな感じではなく、あくまでロックの文脈というか。ユニークといえば本当にユニーク、一方でいわゆるプログレを求めて聴くとピンと来ない向きもあるかもしれません。個人的には人間的な揺らぎのある演奏で好きですが。





