噂に違わぬ名盤であった。あと、暗い。時期的には911直後というのがあり、とはいえ直接それにあてて書いたようなものも多くはないだろう。『日本のグレイトフル・デッド』と呼ばれるはちみつぱいでデビューしてからだいたい30年、2001年当時のアメリカで盛り上がりを見せていたオルタナ・カントリーのブームとおそらくは偶然に共鳴しているようなところもあり、あらためて『ロックの偉人』として日本に於ける存在の大きさと押し付けがましくなさ（だからこそ影響力に乏しい部分はあるのだが）に感服させられる。レーベルがマイナなのでやや入手しづらいことだけが悔やまれる。あとジャケットの顔が呪術的な何かで怖い。
