黒岡衛星の1日1枚1言

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Plastic Tree『ドナドナ』('09)

 

ドナドナ

ドナドナ

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一曲めの「1999」、あまり語られることは少ないけどプラ、有村竜太朗の歌詞としては最高傑作だと思っている。『1999年、世界はちょっと終わりっぽかったけど』というフレーズには当時14歳だった自分を振り返らせる力がある。そんな「1999」を始めとして、全体的なサウンドの印象としては新ドラマー、佐藤ケンケンお披露目の色が強くて、繊細で手数が多く、テクニカルな彼のドラムが堪能できる。「梟」とか「サナトリウム」といったシングル曲も振るっているし、ヴィジュアル系でありながら長尺のインスト「―――暗転。」で閉めるアルバムの構成も挑戦的でかっこいい。あまり話題に登らないのが不思議なアルバム。名盤ですよ。