ロバート・ワイアットという人は本邦では『ソフト・マシーンのドラマー』としての認知が高く、プログレ(カンタベリー)関係者として認識されているけれども、こういうソロのシンガー・ソング・ライターとしての仕事を聴いて、ベン・ワットと共作したり、ポール・ウェラーからの曲提供を受けたりしていることを思えば、もっと英国のポップ音楽史にとって大きな存在なんじゃないだろうか、と思ったりする(日本でいうところの、大瀧詠一や細野晴臣をはっびいえんどのメンバーとしてしか知らない、というような)。実際のところどうなのかはわからないし、歌詞がわかるとまた違うのかもしれないが、どのみち彼の音楽がすばらしいことに変わりはなく。