ツァディクがサブスク解禁ということで、レーベルで一番好きなアルバムでも(いや、さすがにカタログ全部聴いたとかじゃないですけど)。ニューヨークのキーボード・トリオにしてジャム・バンド、メデスキ、マーティン&ウッドがレーベル主であるジョン・ゾーンの楽曲をカバーしたアルバムなんですが、これがもうほんとにものすごい。普段のメデスキ〜はジャム・バンド要素のあるジャズくらいの印象があるものですけど、今作はバッキバキのプログレ風ジャズ・ロック。乱打されるドラム、地鳴りのようなベース、警報のように鳴り響くシンセといった1曲目から破壊力満点でクラクラきます。まるでキング・クリムゾンをエマーソン・レイク・アンド・パーマーがカバーしたような、というのはあまりにそっち寄りすぎる評価でしょうか。いやでもこのサウンドはプログレッシャー向けのはず。フリージャズとしては渋さ知らズとかと同系のものかと思います。