デビュー・アルバムということになるんでしょか。いちおうレコメン・スタイルのバンドということになっているのですがアメリカンなカラッとしたユーモアが全体を支配しており、キング・クリムゾンの結成当初からエイドリアン・ブリューが陣頭指揮を取っていたらこんな感じになっていたのかもしれないという、テクニカルな脱力感がとってもいい感じです。あんまちゃんと聴いたことないけどエトロン・フー・ルルーブランとかこんな感じなのかな。ファースト・アルバムということでやりたい放題度は高いんじゃないかなと思います。アヴァンギャルド系でありながら意外とシンプルにエキサイトできる感じがあって、このバンドのこういうとこが好きですね。『トムとジェリー』的カートゥーン世界と言えなくもない……か?