黒岡衛星の1日1枚1言

この"ブログで音楽の話しかしたくない"がすごい!第一位

Joe Jackson『Jumpin' Jive』('81)

 

 

2トーン・スカとかの時代にこれを作ったの結構すごくないですか。パンク・ロッカーによるジャンプ/ジャイヴ・ナンバーを集めた作品集。要は映画『ブルース・ブラザース』でキャブ・キャロウェイがやってたような音楽、ということなんですけど、これが1981年という時代の、パンクロック以後のシャープなビート感と相まってめちゃくちゃかっこいいです。これ以前はシンプルなビート・パンクをやっており(それはそれでアンスラックスにカバーされたりするような素晴らしいものですが)、このあとはラテンなんかに傾倒してヒットを連発するようになる境目の、絶妙といえば一番絶妙なところかと思います。ヴィレ・ヴァンて昔はなんかかっこいいジャズ流れてたよねー、くらいの人や酒のBGMに気の利いた音楽が欲しい人、あるいは炎のポスト・パンク・エラを意外な形で抜け出したアーティストのアルバムとして一聴の価値はあるかと思います。もちろん吾妻光良とかのファンは必聴。