固有名詞多めで（普段から多いですが……）お届けします今回は。ジーザス・リザードやトマホークといったバンドでギターを弾いてきたデュアン・デニソンと、これまたジーザス・リザードやラフィング・ハイエナ、ミュールといったバンドでドラムを叩いてきたジム・キンボールが中心になってやっていたジャズ・バンド（デュオ？）。ツワモノくせ者揃いのスキングラフトから出ている2ndです。列挙したバンドやレーベルの名前でピンとくる人もこない人も、いやこない人が多いとは思いますがとにかく鉄くさいポストハードコア・バンド歴が長かった2人のジャズですんで、もうギターの音はカキンカキンだしドラムもブラシを多用してるはずなのにいちいちドスが効いてます。ゲストとしてフライング・ルッテンバッチャーズのケン・ヴァンダーマークもゲストでサックスを吹いていて（彼を加えてトリオなんだろうか）、日本だとLOSALIOSやunkie（要はTOKIEさん関係？）のサウンドにも近いですがもっとどっしりと不穏なまま、イヤーな空気で終わるホラー映画みたいな後味の残し方。エレクトロニクスの扱いも暴走した遊園地の遊具みたいな不気味なカラフルさを見せます。期待してたサウンドとはちょっと違いましたが、これはこれで面白いです。
