これはね、バンドと出会ったタイミングで最新のアルバムなんで特別な思い入れがあるものですが、しかしアルバムとして冷静に評価できるようになるまではけっこうかかりましたね。キャッチーでカラフルな前半としんみりした後半部という感じにわりとしっかり分かれているのですけども、今作は初回盤だとトラック11が短縮版になっておりまして、好みはまああろうかと思いますが通常盤のほうがアルバムとしての構成が本来思い描いていたものなんじゃないかなと思うわけです。そんなわけで当初は初回盤で聴いていたため気付かなかったんですけど、マジで通常盤のほうに収録されている「218小節、かくも長き不在。」は名曲なので聴いたほうがいいです。今はサブスクで聴ける当時のライブ音源を収録した『実演版インク』もこっちベースで演奏してますし。まあ1曲のみで長々語ってしまいましたが、他の歌ものが充実しているし初回盤は1stアルバムの再録が付いてくるしで見かけたら買うなり聴くなりしたらいいです。そうかサブスクにも今作はあるのか。いい時代だ。
