黒岡衛星の1日1枚1言

この"ブログで音楽の話しかしたくない"がすごい!第一位

ヒックスヴィル『サンセット・ブルヴァード』('97)

 

もうメンバーのセッション仕事のほうが有名なんでしょうかね、90年代アーシー・フォーキー・ポップ・シーンを代表するバンドによる2nd。真城めぐみを中心とする極上の歌心と、木暮晋也が牽引するハードなバンド・アンサンブルが最高です。サニーデイ(仲良かったらしいですが)なんかの70年代風日本語ロックと比べるともう少しモダンで、特にこのアルバムは同時代性を意識したようなデジタルでグルーヴィーな質感があります。扉一枚でピチカート、もう一枚先にL⇔Rなんかがいそうな感じ。Great 3といい彼らといい、元ロッテンハッツ組(個人的にはロッテンハッツそのものってまだあんまりしっくり来てないんですが)がこの形で花開いたのは理解できるし偉大なバンドだったのだなあと。それこそセッション仕事も含めると、彼らがいなければ日本のポップ音楽は間違いなく別物になってたでしょうねっていうそういう人たちの音楽。