黒岡衛星の1日1枚1言

この"ブログで音楽の話しかしたくない"がすごい!第一位

森山良子『すべてが歌になっていった』('11)

 

昭和の歌に、どこかヨーロッパの香りがあって、フォーキーで、けれどバックにはアヴァンの糸がうっすらと常に張っているようなそんな感じ。森山良子と鈴木慶一の合同プロデュース、ということでセッションマンとしてのムーンライダーズの仕事ぽいし、もう少し言うとかしぶちさんぽい。といってもかしぶちさんは一部の演奏で関わっているだけなので鈴木慶一(あとは伊藤ゴローもか)色なんでしょうけども。それこそライダーズのカバー「六つの来し方行きし方」などは本当に名曲だし、この名曲を素直に森山良子にシングルとして切らせるライダーズというバンドの懐の深さと、それを歌いこなしてみせる森山良子という人の(テクニカルというのともまた違う)良さだよなーと思う。