いや懐かしい。確かマーズ・ヴォルタの『フランシス・ザ・ミュート』と並んで『ロッキング・オン』誌の巻末のレビューで紹介されていたのを思い出します。最近は知りませんけど20年近く前はグラインド・コアも扱っていたんですね。このアルバム、本編はガッツリとしたグラインドコアで最初のシャウトからもうピシャーッ!と気合の入るアルバムなんですが、日本盤はボーナス・ディスクとして後に単品で発売もされる『Natasha』という37分1曲のEPが同梱されておりまして、これもまたダーク・ポスト・メタルの名曲として、また短い曲が沢山収録されている本編との対比としていい感じなんですよね。もうダブル・アルバム扱いでもいいんじゃないかというくらい(確か『ロッキング・オン』でもそんな感じだった)。この手の音に耐性の無い人に無理矢理押し付けてまで聴かせたいという程ではないんですが、「エクストリームなメタルってきっと格好いいんだろうな」くらいに興味があるという人には多少ショッキングなのも含めて入口としていい感じだと思います。おすすめ。