アメリカ産カンタベリーバンド(?)による1975-76年の録音を集めたいわゆる発掘音源集ですが、いやいやこれは名盤です。フランク・ザッパの換骨奪胎的な表題曲に始まり、『細かすぎて伝わらないソフト・マシーン・モノマネ100連発』といったノリの小品がひたすら続きます。じゃソフト・マシーンでいいんじゃね?みたいなのもとはいえなく、この小ボケ連発スタイルが今聴いてもおしゃれなサントラ風でとてもよいですね。演奏もちょっとクラブ・ジャズ的に聴こえたりするし、案外と需要の多い音なのではないでしょうか。カンタベリー/ソフト・マシーンのファンだけのものにしておくには惜しい。