黒岡衛星の1日1枚1言

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坂本龍一『未来派野郎』('86)

 

未来派野郎

未来派野郎

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ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツの1stと同年ですか。サンプリングの関係でサブスクに出せない、という意味ではフリッパーズ・ギター『ヘッド博士の世界塔』と並ぶ(?)作品。というかまあ、1曲目がそれに該当するだけなんですけど、いやこれはかっこいいですね。教授にしては珍しくロック的というか、攻めのビート感でロックだったりヒップホップだったりを乗りこなしています。ロックやヒップホップが上にある、というよりはサンプリング・ミュージックをやりたくてそれらを参照した感じがあるのがいかにも教授らしいところでしょうか。一方で「バレエ・メカニック」のような教授らしい歌心を感じられる楽曲もあっていいなあと。サブスク開けない(開けられない)のは勿体ないけれども、ちゃんと買ってまで聴く価値のある名盤でした。