黒岡衛星の1日1枚1言

この"ブログで音楽の話しかしたくない"がすごい!第一位

Ornette Coleman and Prime Time『Virgin Beauty』('88)

 

フリージャズと一口に言いましてもうるせえの静かなの様々ありますがこれはもう心から楽しいと言えるやつですね。フリージャズの祖オーネット・コールマンが後のキング・クリムゾンと同じダブル・トリオ(ギター、ベース、ドラム各2人ずつ)編成のバンドを率い、さらにジェリー・ガルシア from グレイトフル・デッドの客演まであったという豪華な1枚です。オーネットの中でも有数の売上を誇ったとか。内容はといえばポスト・パンクに似た(というかこっちがオリジナル)ヘッポコ・アメリカーナ・ファンクを中心にブルーグラスやバラードと幅広い音楽性を見せつつも全体的に笑顔で聴ける感じです。フリーというよりただのヘタクソ疑惑のあるオーネットですが、表題曲なんか聴くと全然歌心を知ってるすばらしい奏者だということがわかるはず。録音発表年もあってジャズの名盤的なものには載らない事が多いですけど、ぜひこういう作品から気軽に聴いてみてほしいですよね。