発掘音源ですがカンの中で一番好きかも。ジャーマン・ロックの雄にしてポストロック時代の最重要再評価バンド、カンの1st直前に収録された音源をまとめたもの。この頃から既に(当たり前ですがパンクすらない時代に)オーパーツ的ポストパンク・サウンドをやっています。初期カンの剥き出しの攻撃性、ガレージロック的なところが1stよりもより顕著であり、最も『ロック』なカンが聴けると言っても良いのではないでしょうか。あとやっぱりなんやかやマルコム・ムーニーのボーカルが好きなのかも。もちろん発掘音源なのでコンテクスト込みの評価にはなりがちですが、これが最初の1枚でも悪くないように思います。