札幌のテン年代を象徴するような、と書けばやや大げさに過ぎますか。ポストロック、ポストエレクトロニカ的2バンドによるスプリット・アルバム。なんとなくこう、札幌のハードコア・シーンから派生したその先ということもあって土地特有のエモさみたいなものがあるような気がするわけですが、他のアルバムだともう少しメロディアスだったqodibopもここではストイックな感じ。olololopはそもそもアブストラクトなリズムの歓びを聴かせてくれるバンドなので全体的にシンプルなビートが支配している感じ。ROVOの長尺曲なんかでテンションが上がり切る前のふつふつとしたあの感じです。全体を通してなるほどリズム研究所というところであり、それでいて聴いていて楽しくなるような朗らかさもあってとてもよいアルバムだと思います。ドイツのクラスター(Cのほう)なんかちょっと思い出してみたりもしつつ。おすすめです。