黒岡衛星の1日1枚1言

この"ブログで音楽の話しかしたくない"がすごい!第一位

Derrick May『Innovator』('96)

 

いわゆる『デトロイト・テクノ』を代表する編集盤ですけど個人的な耳で言ってしまうとこれはもうジャーマンプログレですわ。代表曲「Strings of Life」なんてマニュエル・ゲッチング(グートシェンク)のAshraかと思う。とまあそういう分かりづらい例え話は置いておくとしても音数の少なさとその無駄の無さに驚かされますよね。テクノというからにはシンプルな反復がメインとなるわけですけど、そこから少しずつズレていく様が当時の機材が持つチープな音色と相まって魔法のように美しくハマっています。デリック・メイ自身はテクノというジャンルに対して思うところがあったようですが、しかしやはりこれは機材なくして成立しない(しかしだからこそ豊かな)音楽だったのではないかと思います。