伊藤ゴローとのタッグによるカバー集も4作目ですけど、これがまあ素晴らしい出来。今回もビートルズやニール・ヤング、ザ・ロネッツなどの洋楽スタンダードを『女優なりの表現』として歌っているのですけどなんでしょうね、この品の良さと親しみやすさは。伊藤ゴローによるアコースティック主体でありながら押し引きをおさえたアレンジと名手たちによる演奏に乗せて歌う原田知世の声がまあ本当に素晴らしい。彼女自身、テレビなどで見かけても気取らない美しさを感じさせる人ですが、歌にもその人格のようなものが感じられる気がしますね。大好きな「オンリー・ラブ・キャン・ブレイク・ユア・ハート」が入っているので聴いてみたのですが、いつの間にかの愛聴盤です。おすすめ。