黒岡衛星の1日1枚1言

この"ブログで音楽の話しかしたくない"がすごい!第一位

Faust『IV』('73)

 

邦題の『廃墟と青空』ってまたすごいですよね。聴いてるとなんとなく伝わってくるものがあるのも含めて。初期はもっと混沌としているファウストですけど、ここまで来るとわかりやすく『クラウトロック』(まさに1曲目のタイトルでもあります)をやっており、ジャーマン・プログレがどんな音楽なのか手っ取り早く知りたかったらこのアルバムを聴くべきってくらい。牧歌的でシンプルなビートの上にサイケデリックな処理をかぶせた実験ロック。とはいえ1973年の時点で対象化が済んでいて、もはやパロディのように聴こえるのはどうなんでしょうね。よりリアルに響くライブ音源ほかを収録したボーナス・ディスク付きの2枚組がおすすめです。