ソウル・フラワー・ユニオン中川敬とヒートウェイヴ山口洋を中心としたパンクバンドの(今のところ)唯一作。カバーを中心としてスカッとしたパンクをやってるわけですけどまあこの内容ったら毒も皮肉もシモネタも全部ひっくるめたナスティな内容。このギャップというかえげつない批評精神が今作を特別なものにしてるんですよね。一歩間違うとラモーン・パンクになるところを各々の引き出しとセンス、そしてその精神性(パンク!)がひと味もふた味も違うものに仕上げています。アクの強い音楽なので好き嫌いは間違いなくあるんですけど、でもパンクの勘所がある人とか、パンクとは何かを掴みたい人にとっては絶好の入門盤じゃないでしょか。「キル・ザ・プアー」のカバーも強烈。