まずジャケがカッコよすぎ。いやパンクの詩人に対して真っ先に言う言葉ではないのかもしれませんけど、まずはヴィジュアルというか、佇まいにその生き様が現れているような気がします。内容もまさに2002年当時のオールタイム・ベストというだけでなく、デモやライブからも幅広く選曲され、パティ・スミスというアーティストについて、「なんかロックの偉人らしいし聴いとこ」より一段上の入門ができると思います。激しいノイズから始まる「25th Floor」のような曲から永遠のポップ・スタンダード「Frederick」まで幅広く、しかし表現としての統一性をまとったまま時代を越えて描き出していくさまは圧巻。それこそなんとなく勉強しなきゃ、みたいな気持ちを捨てて軽い気持ちでも聴いてみるといいと思います。おすすめ。
