黒岡衛星の1日1枚1言

この"ブログで音楽の話しかしたくない"がすごい!第一位

Miles Davis『On The Corner』('72)

 

普段あんまりタブラの音ってそんなでもないんですけど、このアルバムだとめちゃくちゃ気持ちよく感じますね。これもまたマジックか。似たようなフレーズが循環していく、菊地成孔曰く『(クラブミュージックの)シングルみたいなアルバム』ですけど、それこそ菊地雅章が『ススト』や『ワンウェイ・トラヴェラー』で目指した地平はここなのだろうなという気もするし、マイルス自身のファンクへのアティテュードや傾倒が見て取れる作品だと思います。50年以上も前にジャズはこうして宇宙みたいなサウンドを奏でていたのだなあと思わされる、今聴いても刺激的な音楽です。