初音ミクがムーンライダーズを歌う企画盤。『初音ミクってテクノポップじゃん!』みたいなのも大概なブームだったなと思うんだけど、なんだかんだ落ち着いて振り返ってみるとよくこんなトンチキな企画が大真面目に企画されたもんだなと感心する。言うて今作はトーマス・オハラこと岡田徹本人がプロデュースしてるんだからまあ、公式みたいなものだけど。で、中身がどうかっていうと結局、ボーナス・トラックとしてピノキオピーがカバーした「涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない」が一番良くて、あとはまあ、なんとも言えない出来。でもピノキオピーの「涙は〜」はこれ一曲のために買ってもいいくらいで、あとはおまけ扱いしてもいいくらい。グリコか。全部ピノキオピーか、もしくはボカロPにカバーさせる企画だったらどうなってたんだろう。それはそれで気になる。