『ウィズ・ポルカしかないぜバンド』らしいです。脱力感のある名義と合っているのかどうなのか、現代(当時)ニューヨーク・ジャズ・シーン的な音響をまぶしたポルカ・サウンドは今なお新鮮。前衛的な要素もアヴァンギャルドなことをやろうというよりはあくまでポルカというジャンルをアップデートせんとした結果のように聴こえて好感触。ニューヨーク繋がりでキップ・ハンラハンのアメリカン・クラーヴェによるディープ・ルンバや、あと90年代といえばライ・クーダーのブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブなんかもあったなあと芋づる式に出てくる感じ。しかし中でもポルカというのはユニークなモチーフなのではないでしょうか。いいですよ。やっぱりポルカしかないのか。