なーんなんでしょねザッパって人は。めちゃくちゃ演奏するのが難しくてひねくれたユーモアが込められた音楽がこんなにポップに聴こえるっていう。所謂プログレの文脈でも括られますが、そういった連中がどちらかといえばシリアスな表現を好んだのに対し、ザッパは一貫してユーモアで戦おうとした、というのも大きいかもしれません。陽性の複雑怪奇ポップス、ということはある意味ビーチ・ボーイズなんかにも近いのか。特に今作はフュージョンのノリがあって『ザッパって何聴ゃいいの？』って人の最初の1枚にもいいんじゃないでしょか。いかしたアルバムです。
