「一番好きなプログレバンドは？」という問いには「ソフト・マシーンとか……」と曖昧に答えている僕なのですが（そもそもそんな質問はあまりない）、ペンタングルのこともかなり好きです。今作はフォーク・ロック・バンドによるライブとスタジオ録音を合わせた2枚組ということですけれども、この時期の他のフォークバンドがなぜプログレと言われるかといえばアコースティックでやるはずの音楽をエレクトリックでやったのが新しかったくらいの感じだったのが、彼らは早い段階からジャズやブルース、ゴスペルといった要素を積極的にミクスチュアしていたわけです。うーむプログレッシヴ。というわけでチャールズ・ミンガスのカバーなども含む演奏はとにかく充実しきり、新しいとか古いとかのない一つの完成形を見せてしまっているように思います。「In Time」かーっこいいなー。
