黒岡衛星の1日1枚1言

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武満徹:映画音楽集:没後10年記念企画「夢の引用 Quotation of Dream-Love and Soul of Toru Takemitsu」('06)

 

武満徹という人の音楽、やはり名前はよく見るのでひとつ聴いてみようかと(現代音楽とされる作家もいくつか聴いてみたし)小澤征爾指揮のものとか聴いてみるわけだけどよくわからなくて、実際にピアノによる演奏とかも聴きに行ったけれども全然よくわからないまま、というのが続いており、今でも正直理解には及ばないと思っているのだけれども、今作はすごくよかった。映画音楽ということでほどよく俗っぽく、ジャズなんかのエッセンスもあって、それでいてフレーズは童謡のような温かみがあり、基本的には小編成のチェンバー・アコースティックものとして気持ちよく聴けた感じ。現代音楽、特に武満徹を聴くときの座りの悪さがなく、入り口としてお薦め、かもしれない。自分もこれから深入りしてみたいと思っています。