キンモクセイがそれはそれは好きなんですが、そういえばイトシュンのソロってまだ聴いたことなかったなと。大瀧詠一ラインのナイアガラ・サウンドを軸にした古き良きポップさはキンモク時代そのままに、タイトルにもあるような宅録感は今作に内省的な印象を与えているように思います。まあもともとキンモクセイも気を抜くとむちゃくちゃ陰気な曲を出す、「二人のアカボシ」当時『引きこもりポップス』みたいなコピー付けられたような人たちですしね。しかしまあ、L⇔Rの故・黒沢健一といいこういうタイプのポップ職人が幸せになれないのはブライアン・ウィルソンからの宿命なのか。キンモクセイも再結成してやってることですし、イトシュンには幸せになってもらいたいことです。