リー・コニッツがジェリー・マリガン・カルテットをバックに演奏した記録。とだけ書いても何が何やらでしょうが、後にフリーへも接近するクールで知性派のアルト・サックス奏者リー・コニッツと、どちらかといえば粋人のイメージが強いバリトン・サックス奏者のジェリー・マリガンの楽団が組んでいるわけですが、これがまあ良いのです。のちにウェスト・コーストというジャンルに広がっていくなめらかで涼やかなサウンドがピアノレスの編成で鳴らされ、それでいてピリッとした微炭酸のようなアンサンブルにうっとり。ジャズにも難しいやつとか暑苦しいやつとか色々ありますけど、聴きやすさではダントツおすすめです。いいアルバム。