カーネーションの、わりと中古屋で見かける作品ですが、確かにこれは強烈です。ある程度ポップスとしてわかりやすかったここまでの何作かに比べて電子音などの加工による実験性が増し、曲数の多さとともに難解なイメージを与えています。くるりやGreat3なんかもそうですが、もともと地に足がついた音楽性だったバンドがシカゴ音響派的な手法でもって次の一手を探し求めるというような時代だったのではないかと思われます。とはいえ彼らの楽曲の良さはまったく損なわれることなく、特に歌ものはほかの作品と遜色ないクオリティなので、やっぱりインストがやたら多いのがアルバム単位の難しそうという印象に繋がっているのではないかと。いやしかし過渡期的とはいえ名盤です。表題曲とも言える「グッバイ! 夕暮れバッティング・マシーン」のカッコよさなんかもう、このバンド以外にやれないでしょう。バンド入門としてはほかのアルバムからなのかもしれないとは思いつつ、深く潜った音楽性はミュージック・ラヴァーに一度は聴いてみてほしいと思わされるものでした。すごいなー。
