そういえば昔、勝井祐二氏が名前を出していたなということを思い出して聴いています。ニューヨークのフリー系ジャズ・ヴァイオリニストによるリーダー作ですが、いわゆる『フリージャズ』の取っ付き難さはここにはなく、ベトナム民謡的なモチーフをポスト・バップ的な手法で演奏した聴きやすいアンサンブルに仕上がっています。とはいえ、しかしだからこそタイトルに象徴されるような『ベトナム戦争の余波』がどこまでもシリアスに伝わってくるものでもあり、ここには真に優れた芸術があると言えましょう。いや、いいものを聴きました。ジャズって無限だなー。
