アストゥーリアス初期の集大成的な3rdであります。過去2作にあった20分越えの大曲が今回はなく、またサイバー・フュージョン的なモチーフと後にアコースティック編成でも披露するようなクラシカルであったりトラディショナルな要素が交差しているのが特色でしょうか。鍵盤の高速パッセージや決して派手なだけに留まらない特徴的かつ技巧的なエレキギター(津田治彦フロム新月)、今作でもその印象的なヴォーカルによって作品の輪郭をはっきりさせるような上野洋子(ex-zabadak)など、上品でありながらロックの攻撃性を失わない鋭さがあり、これはもうこのユニット、特に初期ならではの特徴と言っていいと思います。つくづくカッコいい。プログレ、それも日本のなんてと言わず、特に広く薦められるアーティストであり作品なのでぜひ。聴く時はアルバム単位で。
