黒岡衛星の1日1枚1言

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Miles Davis『Bitches Brew Live』('11)

 

Bitches Brew Live

Bitches Brew Live

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無限にあると言ってもいい『電化マイルス』発掘音源の中でまず手にしてもらいたい、何ならマイルス・デイヴィス入門にもおすすめなくらいのアルバムが今作です。1969年と1970年のフェスに出演した演奏から収録しているのですが、前半は常にサックスを同行させていたマイルスには珍しいワンホーンでの演奏。トラブルによって減った人数をカバーするためというのもあるのか、熱の入った演奏が聴けますし、特にジャック・ディジョネットのドラムはとんでもないです。後半はパーカッションにダブルキーボードという7人編成での演奏。映像として残っていることでも有名なもので、その時演奏する曲名について「好きなように呼べ」と返していたことから一時期まではそれが曲名のように言われておりました。さてこちらは編成でもわかるように前半ともまた違ったカラフルな演奏。テンションの高さでは前半のものに一歩譲りますが、一方でカオスとファンクネスが渦を巻くグルーヴは必聴であり、エレクトリック・マイルスの本領と言っていいと思われます。タイトルの通りアルバム『ビッチェズ・ブリュー』を録音した時期のアルバムではありますが、当時のスタジオ録音から追いかけるより取っつきやすい、シンプルにノれる演奏なのではないかと思います。お薦め。