黒岡衛星の1日1枚1言

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ムーンライダーズ『THE WORST OF MOONRIDERS』('86)

 

つくづく変なアルバムであります。バンドの10周年を記念してリリースされたライブ音源の編集盤ですが、冒頭から「こうもりが飛ぶ頃」(前身であるはちみつぱい時代の未発表ナンバー)、様々な楽曲をひたすらリミックスしたカオスな「真夏のオーガズム」のワン・ツーで何が何やら。その後もあがた森魚への提供曲である「大寒町」、ディーヴォ風のアレンジが強烈な「スパークリング ジェントルメン」など、どう聴いても『ベスト盤としてのライブ盤』ではないです。ただ勿論、こういう性質の盤だけあって聴きどころは多く、珍しくストレートなギターロック調の「いとこ同士」などは確実に目玉だと言えましょう。ライブバンドとしてのムーンライダーズを値踏みしようとすると煙に巻かれる、明らかに悪ふざけの類のアルバムではあるでしょうが、かえってそれがこのバンドの本質を現しているような気がしないでもないです。