トンコリ奏者、アイヌ音楽家OKIによる台湾からリリースされたベストアルバムです。ベースとなるアイヌ音楽というのは基本的にビートよりはコーラスを重視するものなのですが、そこにレゲエ・ミュージックのビートを噛み合わせることで現代のポップ・ミュージックとしての強度を作り出すことに成功しています。この方法論は後にDUB AINU BAND名義でハードなバンド・サウンドに進化していくわけですが、当時のクラブ・ミュージック/宅録的アプローチからダブの音が鳴っているのもまた味があって良いです。アイヌとレゲエ/ダブのミクスチャーということで、たまにはこういう音楽を聴きながら日本という国、世界全体の多民族性に思いを馳せてみるのも良いかと思われます。日常のBGMにこういう音楽がなっているのもまた豊かさの象徴でしょう。
