黒岡衛星の1日1枚1言

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zabadak『夏秋冬春2022』('22)

 

夏秋冬春2022

夏秋冬春2022

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以前も取り上げたことのある、zabadakというか故・吉良知彦による(ほぼ)インスト集『夏秋冬春』を今のライブメンバーによって録音し直したものです。先日の『Nine Tales』と同じようにライブ・バンドとしての彼らの強みを伝えるものなのですが、よりプログレ然とした組曲ということで高い演奏力とビジョンをもって臨む姿が映し出されている、ように思います。ここ十年ほどでzabadakにはプログレ的な評価が高まっていたわけですが、そのきっかけになった作品とも言えるでしょうし、それでいてプログレのプロパーというのでもない、季節や自然といったものについて切り取るのではなくただ描くといったような、深く広くより多くの人間へとその魅力が伝わるような作品になっていると思います。では宅録によってより吉良知彦という個人の頭の中を描いた元のバージョンの価値が失われるかというとそういうこともなく、どちらがより好みかというのはあるでしょうがどちらもまた意義ある盤として残り続けるのでしょう。名盤です。『Nine Tales』と併せて、zabadakというアーティストを知る第一歩にもどうぞ。