黒岡衛星の1日1枚1言

この"ブログで音楽の話しかしたくない"がすごい!第一位

zabadak『遠い音楽』('90)

 

あまりにも10代の頃に聴きすぎて当時の嫌な汗まで蘇ってきそうですけれども。とにかく名盤です。僕みたいな信者はザバダックに悪い時期なんて無いと信じてますけれども、そうでなくとも一般的に黄金期と言われる時期の代表作であり、表題曲はザバダックの中で一番有名なのではないでしょうか(もしかしたらアニソンのほうかもしれませんが)。本格的なアイリッシュ・トラッドを日本のポップ・ミュージックへと取り入れつつ、グランジ/オルタナティヴから派生したMTVアンプラグド的なものともまた違うアコースティックなロックの可能性を切り開いた、たいへんにエポックな作品なのですがあまりそういった方面から評価されることはありませんね。これまでそして現在のように好きな人だけがひっそりと愛し続けるような存在感もそれはそれで悪くはないものですが、日本のポップス史においてもっと重要視されていいよな、とも思います。いっそブランキーみたいに全サブスク解禁&アナログ化されんかいな。