おおうフリージャズ……。ピアニスト、セシル・テイラーのユニット(彼はバンドのことをこう表記するらしいです)による60分1トラックの演奏です。いやー、パワフル。フリージャズというかジャズというか、もっとなにかプリミティブな表現に接しているような種の力強さがあります。にしても、編成がトランペット、アルトサックス、テナーサックス、ピアノ、ドラムスということでベースレスなのですが、山下洋輔トリオといいフリージャズはベースを抜くものなのか。ルート音が強調されないとか何かあるんでしょう。いやしかしかっこいい。聴くのに体力が要るかもしれませんが、それだけに返ってくる、見えてくるものも多いはず。お薦めです。