1970年公開の同名映画のサウンドトラック、のボツ曲も含めた2枚組です。1枚目は公開当時にリリースされたもの。もうこの時点でかなりの名盤です。グレイトフル・デッドやピンク・フロイド(まだ本格的にプログレ化する前ですね)といった当時のサイケデリック系カントリー・ロックやブルース・ロックがふんだんに使われており、特にデッドのジェリー・ガルシアが映像を観ながら即興で弾いたという「ラヴ・シーン」は名演と言っていいでしょう。他にもジョン・フェイヒィの短いインストなんかも使われていてそのアンテナの高さに驚きます。そして97年盤で追加されたボーナストラック。こちらは前述のジェリー・ガルシアによる「ラヴ・シーン」の没テイクとピンク・フロイドの映画のためのセッションから同じく没になったものが収録されています。おそらく今から今作を手にしようという人はこちらが目当てかと思われますが、アウトテイク集であるということだけ理解しておけば確かに名演の蔵出しとして素晴らしいです。特にオルタナ・カントリーやポスト・ロックのルーツとしても重要なジェリー・ガルシアのギターは山本精一のファンとかにも聴いてみていただきたいですねー。映画そのものは大変だったわりに大コケしたらしいですが、サウンドトラックは英米ルーツ・ロック史を俯瞰するアイテムとしてすばらしいと思います。一家に一枚で。
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