もはや懐かしいに含まれるかもしれない、「恋」とか「アイデア」とか入ってるやつです。こうして時間を置いてから冷静に聴いてみるとこれはこれでとてもJ-POPな作品だなあという気がしますね。とはいえそのベースとなるものは当たり前ですが90年代やゼロ年代のそれとは圧倒的に違っていて、特にそのブラックネスについてはかなりアップデートされているように感じます。SMAPのミドルチューンが好きだったという人でもニコニコ聴ける一方で、最新のジャズやヒップホップのビートやグルーヴとも共振する音楽というのはそう誰にでも書けるもんじゃないでしょう。マルチな活躍を見せる中で、他の尖った連中より落ち着いて見えるものの全然おっかない、天才の仕事かと思います。