ブリグリは断然1st派と言ってきたわたくしですけれども、久しぶりに3rdを聴いてみるとこれもまたいいですね。グランジ/オルタナティブの香りをまといつつポップスとして国民的な人気を得ていたというのはなかなか面白い現象です。当時はバンプやsyrup16g、アジカン登場前夜という感じですがまさにそういう響きというか、1曲目からすさまじい歪みの音よ。改めて聴くと(ほぼ)完全に日本語詞になったけどだからこそ攻撃性が直に伝わってくる感じで、そういう意味でもこれが国民的ポップ・アルバムだったというのが信じられない。ほとんどオブリヴィオン・ダストと同じ。パンクなガールズポップというのも今となっては当たり前になりましたが、根っこにはこういうアーティストがいるように思います。ラブリーサマーちゃんのファンもビーバドゥービーのファンも懐メロと言わず一聴を。